楽天銀行・楽天証券はSPUでどう関わるか。口座を作るかの判断軸
楽天銀行はSPUで最大+0.5倍、楽天証券は投資信託と米国株式でそれぞれ+0.5倍です。達成条件は引落設定・給与受取・月3万円のポイント投資。公式ページの現行条件と月間上限から、口座を作る価値がある人を数字で整理します。
料金・キャンペーンの情報は2026年8月24日時点のものです。最新の条件は公式ページでご確認ください。
この記事の結論
- 楽天銀行のSPUは最大+0.5倍。楽天カードの引落を楽天銀行に設定すると+0.3倍、さらに購買月の前月に給与・賞与・年金を受け取ると+0.2倍(2026年8月24日時点)
- 楽天証券のSPUは投資信託+0.5倍と米国株式+0.5倍。どちらも「月3万円以上の買付のうち1ポイント以上をポイントで払う」ことが条件
- +0.5倍は200円(税抜)につき1ポイント。楽天市場で月3万円使う人なら150ポイント分
- 口座を作るかは倍率ではなく、「引落口座を実際に移せるか」「倍率がなくても毎月3万円を投資するか」で決める
数字と条件は、2026年8月24日に楽天市場・楽天銀行・楽天証券の公式ページで確認したものです。変更されることがあるため、手続きの前に必ず公式ページで最新の内容を確認してください。SPUそのものの仕組みはSPUの仕組みと倍率の確認方法にまとめています。
楽天銀行のSPUは2段構えになっている
楽天銀行のSPUは「楽天銀行+楽天カード」という名前で、2つの条件が段になっています。
| 段階 | 条件 | 倍率 |
|---|---|---|
| 1段目 | 楽天銀行口座で楽天カード利用代金の引落をする | +0.3倍 |
| 2段目 | 1段目を達成し、さらに購買月の前月に楽天銀行で給与・賞与・年金を受け取る | +0.2倍(合計+0.5倍) |
月間の獲得上限は1,000ポイントです。2023年12月1日に、それ以前の「合計+1倍・上限5,000ポイント」から現在の内容に変更されたことが、楽天銀行の公式ページに明記されています。古い解説を見ている場合は注意してください。
倍率表示が反映されるタイミングも段階で違います。楽天市場のSPUページによると、1段目は引落口座設定の翌々日、2段目は前月の受取実績を当月の3日頃までに反映、とされています。
対象になるのは「引き落とされた楽天市場の買い物分」だけ
条件の細かさが見落としやすい部分です。楽天銀行の公式ページには、次のように書かれています。
- 楽天カードで支払った後、引き落とし日当日に引落がされた楽天市場の買い物分のみが対象
- 対象は、注文ごとの楽天カード決済額から消費税・送料・ラッピング料を除いた金額
- ハッピープログラムへのエントリー(楽天会員リンク登録)が必要
- 獲得予定ポイントの反映は、請求金額が仮確定した後(楽天市場で使った月の翌月15日頃)
つまり、楽天銀行に口座を作って入金しただけでは倍率は上がりません。楽天カードの引落口座を楽天銀行に変更する手続きが必要です。
給与受取の+0.2倍は、取れない人が多い
2段目の条件は、勤務先の振込のしかたに左右されます。楽天銀行の公式ページには、給与・賞与の受取は「給与振込」の電文で振り込まれているものだけを給与受取として判定する、と書かれています。銀行間の取り決めで「通常の振込」として送られてくる場合は、給与として認識されません。
判定に使えるのは、ログイン後の入出金明細です。「給与」または「賞与」と漢字で表示されていれば給与振込扱いです。表示されない場合、勤務先に振込方法を確認する以外に手はありません。
年金の場合も同じ考え方で、隔月で受け取っているなら、購買月の前月に受取があった月だけが+0.5倍の対象になります。
楽天証券のSPUは投資信託と米国株式の2つ
楽天証券は、SPUの対象が2つに分かれています。
| 対象 | 倍率 | 達成条件 | 月間上限 |
|---|---|---|---|
| 楽天証券 投資信託 | +0.5倍 | マネーブリッジ設定、楽天ポイントコース設定、当月合計30,000円以上の投資信託買付(うち1ポイント以上のポイント投資) | 2,000ポイント |
| 楽天証券 米国株式 | +0.5倍 | 同じ設定に加え、当月合計30,000円以上の米国株式買付(円貨決済、うち1ポイント以上のポイント投資) | 2,000ポイント |
見落としやすい条件を、公式ページの記載から挙げます。
- 国内株式(現物)とバイナリーオプションはSPUの判定対象外です。楽天証券のポイント投資のページに明記されています
- 米国株式では、米株積立と買付手数料無料の海外ETFは判定対象外です。判定に使われるのは当月中の国内約定分です
- 投資信託はスポット購入・積立注文のどちらもSPUの対象です
- ポイント投資は「1ポイント以上使えばよい」条件です。3万円全額をポイントで払う必要はありません
- ポイントの進呈は注文月の翌月15日頃。注文日や積立指定日が月末で約定が翌月になる場合は、翌々月15日頃になります
マネーブリッジは、楽天銀行と楽天証券をつなぐ自動入出金の設定です。証券口座の買付時に銀行から不足資金を自動で入金し、夜間には証券口座の資金を銀行へ自動出金します。入出金の手数料は無料です。
+0.5倍は、実際にいくらになるか
SPUのよくある質問には、「ポイント倍率+0.5倍の場合は200円(税抜)で1ポイント付与します」と書かれています。倍率の見た目ではなく、この計算で考えると規模がつかめます。
| 楽天市場での月の買い物額(税抜) | +0.5倍で増えるポイント | +1.5倍(楽天銀行と楽天証券2つを達成)で増えるポイント |
|---|---|---|
| 1万円 | 50ポイント | 150ポイント |
| 3万円 | 150ポイント | 450ポイント |
| 5万円 | 250ポイント | 750ポイント |
| 10万円 | 500ポイント | 1,500ポイント |
| 20万円 | 1,000ポイント | 3,000ポイント |
楽天銀行の月間上限1,000ポイントに達するのは、楽天市場で月20万円を使ったときです。ここまで使う人は多くありません。上限を気にするより、自分の買い物額で実際に何ポイント増えるのかを先に計算してください。
一方で、楽天証券のSPUを取るには毎月3万円の買付が必要です。楽天市場で月3万円を使う人の場合、投資信託と米国株式の両方を達成しても増えるのは月300ポイントです。そのために毎月6万円を投資に回す判断が妥当かどうかは、ポイントとは別の話になります。
ポイント倍率以外に付いてくるもの
倍率だけを見ていると見落とす部分です。ここは口座を持つ判断材料として実額が大きいことがあります。
普通預金の金利
楽天銀行の金利ページ(2026年8月24日確認)によると、普通預金の金利は次のとおりです。
| 区分 | 金利(税引前) | 税引後 |
|---|---|---|
| 普通預金 | 年0.40% | 年0.318% |
| 普通預金(マネーブリッジ利用者、残高1,000万円以下の分) | 年0.48% | 年0.382% |
| 普通預金(マネーブリッジ利用者、残高1,000万円を超えた分) | 年0.42% | 年0.334% |
| 普通預金(楽天カードの利用金額の引落があるお客さま) | 年0.42% | 年0.334% |
注意点として、公式ページには「複数の金利優遇の条件を達成した場合でも、適用される金利は最も高い優遇金利のみとなります」と書かれています。マネーブリッジと楽天カードの引落を両方満たしても、金利が足し算になるわけではありません。
なお楽天カードの公式ページでは、楽天ゴールドカードの引落の場合を年0.43%(税引後 年0.342%)として案内しています。カードの種類で扱いが変わる部分なので、自分のカードでどうなるかは各ページで確認してください。
普通預金金利は変動金利で、予告なく変更される場合があります。マネーブリッジの優遇金利は、前月末終了時点で設定が完了している人に、当月1カ月間適用される仕組みです。
ハッピープログラム
楽天銀行の優遇プログラムです。エントリー(楽天会員リンク登録)をすると、預かり資産残高または取引件数に応じて5段階の会員ステージが決まります。
| 会員ステージ | 条件(残高または取引件数) | ATM手数料無料 | 他行振込手数料無料 | 楽天ポイント獲得倍率 |
|---|---|---|---|---|
| スーパーVIP | 残高300万円以上、または取引30件以上 | 月7回 | 月3回 | 3倍 |
| VIP | 残高100万円以上、または取引20件以上 | 月5回 | 月3回 | 3倍 |
| プレミアム | 残高50万円以上、または取引10件以上 | 月2回 | 月2回 | 2倍 |
| アドバンスト | 残高10万円以上、または取引5件以上 | 月1回 | 月1回 | 1倍 |
| ベーシック | エントリーのみ | なし | なし | 1倍 |
給与・賞与・年金の受取口座に指定して実際に受取があると、ステージにかかわらず他行振込手数料が月3回無料になります。SPUの+0.2倍が取れない振込方法でも、この特典は受けられる場合があります。
ハッピープログラムのポイントは、前月26日から当月25日までの分を集計して翌月2日に進呈されます。獲得したポイントの詳細は、ログイン後の画面で確認できます。
「倍率のためだけに口座を作るか」の判断軸
3つの質問で判断できます。
1. 楽天カードの引落口座を、実際に移せるか。 これは追加の費用がかからず、給与の振込先を変える必要もありません。すでに楽天カードを使っているなら、+0.3倍と楽天カード引落の優遇金利(年0.42%)の両方が同時に付いてきます。ここは検討する価値があります。
2. 倍率がなくても、毎月3万円を投資に回すか。 答えが「はい」なら、楽天証券のSPUは投資の副産物として受け取れます。答えが「いいえ」なら、倍率のために投資額を決めることになります。これは順番が逆です。投資には値動きがあり、SPUで増える月数百ポイントより変動幅のほうがはるかに大きくなります。
3. 楽天市場で月にいくら使うか。 月1万円なら、楽天銀行と楽天証券を両方達成しても増えるのは月150ポイントです。手続きの手間と釣り合うかを、この数字で判断してください。
ポイントを使って値動きを体験するだけなら、証券口座を開かずにできるサービスもあります。仕組みの違いは楽天ポイントを「育てる」5つのサービスをまとめて比較するで整理しています。
なおSPUの中で倍率が大きいのは楽天モバイル(+4倍、要エントリー、月間上限2,000ポイント)ですが、通信サービスも倍率ではなく料金と電波で判断するのが先です。判断材料は楽天モバイルに向いている人・向いていない人を整理するにまとめています。
向いていない人
- 給与の振込先を変えられない、変えたくない人。楽天銀行のSPUは+0.3倍までで、+0.2倍は取れません
- 投資をする予定がない人。+0.5倍のために毎月3万円を投じるのは、値動きのリスクを倍率で買う判断になります
- 楽天市場の利用が月1万円前後の人。両方を達成しても増えるのは月150ポイント程度です
- 口座やアプリを増やしたくない人。楽天銀行と楽天証券はどちらも別のログインと管理が必要になります
手続きの前に確認すること
- 楽天カードの引落口座を楽天銀行に変更する手続きを、楽天e-NAVIから行う(倍率は口座を作るだけでは上がらない)
- ハッピープログラムへのエントリー(楽天会員リンク登録)を済ませる
- 給与の振込が「給与振込」扱いになっているかを、入出金明細の表示で確認する
- 楽天証券は、マネーブリッジ設定と楽天ポイントコース設定の両方が必要
- 投資をするなら、SPUの条件(月3万円・1ポイント以上のポイント投資)とは別に、商品と金額を自分で決める
- 自分の現在の倍率と達成状況は、ログインした状態で楽天市場のSPUページに表示される
まとめ
楽天銀行と楽天証券は、SPUの中では「+0.5倍を2つ、または3つ」の位置づけです。金額にすると、楽天市場で月3万円使う人で月150〜450ポイント程度です。引落口座の変更のように費用のかからない条件から手をつけ、投資が必要な条件は倍率と切り離して考えてください。判断の順番はポイントを貯めること自体が目的になっていないかを確認するもあわせて読んでみてください。
参照情報
- 毎日のポイントアップ(SPU)
- 楽天銀行 SPU(スーパーポイントアッププログラム)
- 楽天銀行 ハッピープログラム
- 楽天銀行 預金金利の詳細
- 楽天銀行 マネーブリッジ
- 楽天証券 ポイントプログラム
- 楽天証券 ポイント投資
リンク先の内容は変更される場合があります。最終確認日: 2026年8月24日
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